収蔵作品展


令和8年度収蔵作品展Ⅱ「岡谷美術協会 働く人々の生活に潤いを」

 第二次世界大戦終結を迎え、日本ではそれまで解散や事実上の活動停止を余儀なくされた多くの美術団体が活動を再開しました。

岡谷市では、終戦から2年後の1947年、総合美術団体 岡谷美術協会が発足しました。これは、市内でみどりや花店を経営する杉田一郎の願いから始まりました。それは、戦前までは「働く人々の街」としての印象が強かった岡谷市が、これからは豊かな心と美しいものを見つめつつ「働く人々の潤いのある街」になってほしいというものでした。

初代委員長を武井武雄、副委員長を髙橋貞一郎、会計を小口賢一、庶務を杉田一郎が務め、10月24日から26日までの3日間、市役所庁舎楼上で第1回アンデパンダン(無審査)展が開催され、88点の作品が出品されました。この美術展は、多くの市民が平等に美術を楽しみ、発表できる場とするべく、無審査方式で行われました。また、より多くの市民にとって親しみやすい構成にするため、部門は絵画、工芸、書道、版画、写真、華道という、現在の一般的な公募団体展ではあまり見られない斬新な構成となりました。その結果、関係者の予想を超えた観覧者が訪れ、盛会をおさめたそうです。

本館の収蔵作家には同協会設立当初の会員が多く含まれています。本展ではそれらの作家の作品を、当時の関連資料とともに紹介します。本展の展示作品は、必ずしも岡谷美術協会の展覧会の出品作品と一致するものではありませんが、戦後の岡谷市に文化的な潤いがもたらされた時代の雰囲気に思いをはせていただければ幸いです。

 

会期:令和8年4月29日(水・祝)~令和8年7月11日(土)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(4月29日、4月30日、5月6日は開館)

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般420円(290円)、小・中学生180円(120円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です

 


令和8年度収蔵作品展Ⅰ「製糸業と美術」

田中隆夫「糸とる人」1956年

岡谷は明治中期から昭和初期まで製糸業が盛んで、日本有数の生糸産地として知られていました。

その特色を反映して、市立岡谷美術考古館には、製糸業に関わる美術作品がいくつも収蔵されています。それらの作品には、製糸業が現在よりも身近にあった時代の岡谷の姿が生き生きと表されています。

このたび、毎年4月29日に開催されているシルクフェアにちなみ、製糸業に関わる美術作品を一堂に展示いたします。

製糸業に対する各作家の思いや、製糸業で繁栄した時代の岡谷に思いをはせていただければ幸いです。

 

会期:令和8年4月16日(木)~令和8年5月12日(火)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(4月29日、4月30日、5月6日は開館)

開館時間:10:00~18:00

観覧料:無料(1階企画展示室のみ)


令和7年度収蔵作品展「岡谷うまれの小さな版画たち 双燈社版画部会と信濃刀画の会

岡谷市は昭和30年代(1955年~)には「版画のまち」と呼ばれ、学校教育や地域の文化活動を通して、版画に親しむ土壌が受け継がれてきています。本展は、その版画文化を長年にわたり伝えてきた双燈社版画部会と信濃刀画の会、2つの団体を取り上げた展覧会です。

双燈社は、1946年に童画家・版画家の武井武雄が、戦後の人々の生活を物心両面で豊かにしようという志をもって設立した文化団体です。その活動内容は多岐に渡りましたが、その中に版画部会があり、武井を講師として諏訪地域を中心に20名ほどの会員が版画を習いました。版画部会からは、武井吉太郎・小口作太郎など個性的で優れた作家が出て、そのうち小学校教師だった増沢荘一郎は学校教育に版画を取り入れ、全国に広まりました。
双燈社版画部会は10年あまり活動を続けたあと自然に活動を終えました。

その後、増沢荘一郎は1960年頃から岡谷市公民館の成人学校で版画を教えていましたが、その講座の修了生たちが増沢を講師に迎えて1970年に信濃刀画の会を創立しました。会員は最も多い時期で35人が所属していました。同会は2025年、55年間の活動に幕を下ろし、その作品の一部を当館に寄贈していただきました。

本展では、信濃刀画の会より寄贈された版画カレンダーと小作品集、そして双燈社版画部会が制作した小作品集を展示します。
色彩豊かな可愛らしい小作品や工夫の凝らされたカレンダーなど、戦後の岡谷を彩り、現在に引き継がれてきた版画文化の豊かさをご覧ください。

 

会期:令和7年10月23日(木)~令和8年1月6日(火)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般420円(290円)、小・中学生180円(120円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です

 

【限定公開作品】

信濃刀画の会会員が参加して作られた地域の版画愛好者たちによる小作品集を限定公開します(要入館料)

日時:11月3日(月/祝)・11月23日(日/祝)・12月7日(日) 各日 午後1時30分~4時

 


令和6年度収蔵作品展「新収蔵作品展2」(終了しました)

市立岡谷美術考古館では、岡谷市にゆかりのある美術作家の皆様ほか、地域の皆様より、多くの作品をご寄贈いただいて参りました。その作品は、1970年の開館以来、現在に至るまで840点あまりとなっています。
そのうち近年に新しく寄贈を受けた作品を、令和6年11月14日から令和7年2月2日まで開催の「新収蔵作品展 1」 に続いて展示します。
岡谷の洋画界の礎を築いた髙橋貞一郎と野村千春の作品は、近年まとまった数のご寄贈を受けました。それぞれ、画業のさまざまな時期の特徴がよく表れた作品を収蔵することが叶い、コレクションがより充実することとなりました。また、原村出身の書家で、岡谷の書家たちにも大きな影響を与えた津金寉仙の自作詩屏風もご寄贈いただきましたが、非常に見ごたえのある作品です。
本展では、多くの新収蔵作品の中から、一部をご紹介します。なお、新収蔵作品の中には、最近の展覧会ですでに公開したものもございます。それらの作品は、保存のため、今回の展示を割愛させていただきました。
作者および寄贈者の皆様に、心より感謝の意を表します。

 

会期:2月6日(木)~4月14日(月)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※4月1日より入館料が改定となります

一般420円(290円)、小・中学生180円(120円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


令和6年度収蔵作品展「新収蔵作品展1」(終了しました)

市立岡谷美術考古館では、岡谷市にゆかりのある美術作家の皆様ほか、地域の皆様より、多くの作品をご寄贈いただいて参りました。その作品は、1970年の開館以来、現在に至るまで840点あまりとなっています。
本展では、近年に新しくご寄贈いただいた作品をご紹介いたします。
そのうち、和泉湧三(鋳金)、小口隆史(複合素材工芸)、小口稔(青磁)、武井寿々子(日本画)、花岡克行(洋画)は、それぞれの分野で長いキャリアと多くの業績を築いた現在活躍中の作家たちです。和泉湧三と小口稔については、以前からの収蔵作品に新たなコレクションが加わり、小口隆史、武井寿々子、花岡克行は新しく収蔵した作家です。
また、日本各地を巡り、そこで見た風景を細密な貼り絵に再現したことで知られる山下清の作品も、このたび新たに収蔵いたしました。山下は1970年3月に岡谷市つつじが丘学園を慰問に訪れ、児童たちの眼前でとんぼや蝶などのペン画を描きました。その作品を社会福祉法人つるみね福祉会よりご寄贈いただきました。
本展では、多くの新収蔵作品の中から、一部をご紹介します。なお、新収蔵作品の中には、最近の展覧会ですでに公開したものもございます。それらの作品は、保存のため、今回の展示を割愛させていただきました。
作者および寄贈者の皆様に、心より感謝の意を表します。

 

会期:11月14日(木)~2025年2月2日(日)

休館日:毎週水曜日

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


移転開館10周年記念 収蔵作品展「岡谷美術の巨匠たち 前編」(終了しました)

武井直也《黎明》1938年

武井直也《黎明》1938年

岡谷は、明治以降多くの美術作家を輩出してきた地域です。
文人墨客の出入りが多く、文化的気風のあった市内の西堀地区からは、篆刻で名高い八幡郊処・竹邨兄弟をはじめとして、郊処に影響を受けて芸術を志した武井武雄や武井直也が世に出ました。また、他地区からも日本画の宮坂巴堂、洋画の髙橋貞一郎、それに続く作家たちが出て、時代ごとの美術傾向の影響も受けながら自らの関心や個性を発揮し、それぞれの造形世界を切り開いてきました。
これらの作家たちは、全国規模の美術団体で作品を発表する人もいれば、郷土を拠点に活動して地域の人々に親しまれた人、制作の傍ら多くの後進を育てた人など、さまざまな形で地域の美術文化に貢献してきました。
そして現在も、現役で活躍中の作家たちが、日々新しい作品を制作しつつ探求を続けています。
岡谷美術考古館では、それらの作家の作品を一貫して収集し、公開してまいりました。「岡谷美術の巨匠たち 前編」では、近現代岡谷美術界の礎を築いた作家たちの作品を1点ずつご紹介しながら岡谷の美術の歩みを振り返ります。

 

 

◆展示作家

八幡郊処、八幡竹邨、宮坂巴堂、武井直也、林 勇、小口作太郎、高橋貞一郎、和泉湧清、武井吉太郎、

野村千春、小口寉甫、増沢荘一郎、小口節三、早出守雄、宮坂覚郎、田中隆夫、織田昇、今井章雄

 

会期:6月8日(木)~10月1日(日)

休館日:毎週水曜日、祝日の翌日(8月12日は開館)、7月13日、7月14日(展示替え)

開館時間:10:00~18:00

入館料:一般370円(260円)、小・中学生160円(110円)

※別の展示開催のため、7月15日から9月18日の期間は入館料が変わります

一般520円(370円)、小・中学生260円(160円)

※( )は10名以上の団体料金

※諏訪6市町村に在住・在学の小・中学生、岡谷市内に在住・在学の高校生は無料です


収蔵作品展「田中隆夫をとりまく人々」(終了しました)

ただいま、2階美術展示室において、田中の画業の初期から晩年までの収蔵作品をご紹介する「田中隆夫展 地味なものたちへのまなざし」を開催しております。それに関連して、田中の画業に深くかかわった師や仲間たちの作品をご紹介します。
ぜひ田中隆夫展と併せてご覧いただき、田中が師から受けた影響や、仲間の作品との共通点などに注目していただければ幸いです。

♦展示作家:髙橋貞一郎、志村一男、野村千春、織田昇

♦会期:令和5年5月11日(木)~6月4日(日)

♦開館時間:午前10時~午後6時

♦会場:岡谷美術考古館1階 企画展示室

♦入場無料